誰であっても僧侶になれる「得度」への道をご用意しております

感謝して生きる

私が子供の頃は、お店といえば個人の店舗でした
そのお店の店主さんやご家族の体調が悪いとお休みになって、それはとても困ったものでした

体調が回復してお店が開くと、それはとても有り難く思えて、元気になってくれて良かった、開いていないとこんなに困るものかと痛感しました

今はどうでしょうか?
コンビニが毎日営業しているのも、スーパーに毎日欲しいものが買いに行けるのも当たり前になってしまいました

私はコンビニで買い物をすると、レジの店員さんにありがとうと伝えます
すると、「は?」と言った顔をされる事があります

店員さんの中にも、買い物をして行くお客さんに、本当の意味で感謝している人が多いとは思えません
お店の決まりでありがとうと言う言葉だけを口にしているように感じてしまう事が多々あります

昔の話に戻すと、いつも買い物に行く八百屋さんでは、小学生の私が買い物を言付けられて買いに行くと、「お、えらいね!これおまけしてあげるから帰って食べな!」と、小さな蜜柑をひとつくれたのでした

魚屋さん、乾物屋さん、洋服屋さん、薬局のおばさん、商店街の中にある焼きそば屋さん…
お母さんと買い物をした後に、「みんなには内緒だよ」と言って、焼きそば屋のお婆さんが目の前の鉄板で焼きそばを焼いてくれている光景が目に焼き付いています
夏になるとかき氷が売られていて、暑くなるのがとても楽しみでした

色々な触れ合いがあったことを懐かしく思いますし、母との大切な思い出の一つでもあります
きっと母はそんな事は忘れてしまっているでしょう

焼きそば屋さんが加齢により閉店した時は、もうあの焼きそばもかき氷も食べられないんだなぁと切なく思ったことを忘れません

・お店が毎日開いているのが当たり前では無かった時代
・毎日開いているのが当たり前の時代

便利になる事で失ったものは沢山あります

少し話は飛びますが、山で猪を獲っていた頃には保存する方法もそれほどなく、生で食べられる分を食べると言った事が想像できます

次はいつ獲れるか分からないそのお肉を、それはありがたく、感謝して手を合わせて生命をいただいていた事、も想像できます

今の子供達はどう思っているのでしょうか?
私は、いただきますを言いなさいと言われた事はありますが、いただきますをなぜ言うのか?と言う事を、誰かに教わった覚えはありません

ただ、ご近所のおじさんが持ってきてくれた野菜を食べる時に、あのおじさんが作った野菜なんだなぁと顔を思い浮かべながら食べていた事を覚えています

その体験があるからこそ、今も野菜を食べる時には、どんな方が作ったのだろうか?種まきから収穫までどんな苦労があったのだろうか?そんな事を思い浮かべながら、手を合わせて感謝の気持ちを抱く事ができるのだと思います

食べる物も、着る物もこれだけ溢れている今
壊れたら簡単に捨てて買い直す今

子供たちに感謝を伝える事はとても難しい時代なのだと思います
昔は網を持って野原を走り回り、牛のうんちを踏んづけて家に帰るまで気づかなかった事

お風呂は井戸水で、薪をくべて沸かしていた事を思い出しました
そのお湯はピリピリしていて、とても気持ちの良いお風呂のお湯でした
今はもう、そのお湯に入る事は贅沢になってしまいました

ボタン一つでお湯を沸かせるのは、とても便利です
毎日お腹いっぱい、好きなものだけを食べられる事は、進化した時代と言えるのでしょうか?
不便だからこそ得られていた贅沢が、その時代にはありました

朝目が覚めることも、今日自分の足で歩けることも…
本当はとても贅沢なことなのかも知れません

朝私の子供は歩けませんが、その子と生活していく中で幸せに気づく事もできました

「今」「ここに」「自分」が居ることに生きる意味がある事を、その子供は教えてくれました

歩けない、喋れない、食べられなくても、その子が笑うとみんなが笑顔になってしますのです
私には、そんな事は出来ません

私は51歳です
朝目覚めたら、今日も自分の足で歩いて起きられる事に感謝しています
大好きな家族が一緒に居る事に感謝しています
全ての自然と生命があり、自分が存在出来る事に感謝しています

不自然な中で生きている今、感謝をする事はとても難しいのだと気づく事で、この歳になってようやくこんな気持ちで感謝できるようになりました

自然の中でだけ生きていたならば、雨の降っていない青空に感謝出来た事でしょう
雨が降れば、生命の恵に感謝していた事でしょう
風が吹いて、雪が降ったあとの青空はきっと特別な空の色だったのでしょう

不便の中に身を置いてこそ、当たり前のありがたさに感謝できるのかも知れません

普通の生活では、それを思い知る事は出来ないかも知れません
ですが、精一杯の感謝の気持ちを持って、毎日を生きてみようと思います

1人でも多くの方がこのような気持ちで生きて、そして感謝し合う「お互い様」と言う、日本人の魂に刻まれたその想いであふれる世の中になる事を願いつつ、今回のレポートといたします

今月も、七日にお布施をさせていただき3ヶ月目に入ります
ここでこのレポートを書き、送信させていただける事に感謝いたします

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