お金に対する不安は誰もが持つものだと思います。
面白いのは,お金は無いと当然不安ですが,お金はたくさん有っても不安だと言う事です。
お金は蓄える事が出来て永遠にその価値を失わないと勘違いしているが故に,貯めれば貯めるほどに不安から解消されると妄信し,命を削ってまでもお金儲けに走る人もいます。
しかしながら,命(時間)と引き換えに運よくお金を手にしても,なぜか幸せは一瞬だけで徐々にまた同じ不安にかられるようになります。
それはこの無常な世界において,お金だけに永遠の価値があるはずもなく,そもそも私たちが持つその不安は,お金が有れば解消するような類ではないからでしょう。
なので不安の原因を安易にお金と結びつけず,試行錯誤をしながら不安の根源を特定して行く作業が必要だと思います。
それが,あらゆる不安から解放される第一歩なのでしょう。
先日,Die with zero と言う本を読みました。
死ぬまでに有り金を使い果たし,生きている時間を楽しもうと言う主旨の本です。
お金が無い恐怖は死の恐怖と同じ位強く,お金は使うより貯めるモノと考えている人は多いです。
これでは何のためにお金を稼いでいるのかわかりません。
この本では,お金がいつかは無くなってしまうと言う不安を振り払い,死ぬまでに使い切る方法がいくつか紹介されていました。
私は,お金の不安もそうですが,普段の生活ではスマホのバッテリーが足りなくなるのが大きな不安要因となっています。
バッテリが70%を切ると残量を意識し始め,50%を切ると四六時中気になり,30%では10分おきに残量を確認してしまうくらいです。
でもスマホのバッテリは帰宅するまで持てば良いのであり,常にフルである必要はありません。
同じくクルマのガソリン残量も,次のガソリンスタンドまで持てば良いのです。
例えばガソリンの不安から解放されるには,残量,燃費,次のガソリンスタンドまでの距離などが把握できれば解消されます。
スマホバッテリもお金も,基本的には同じ計算式で不安は消えるはずです。
無明の状態では確かに一寸先は闇で不安ですが,知識と知恵を蓄えることにより、少しずつ目覚めて行きたいですね。
















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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