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ありのままの自分とはどういうことか。受け入れられない原因や受け入れる方法を紹介

ありのままでいたいと願いながらも、つい周りの目を気にして無理をしたり、SNSで見る誰かと比べて落ち込んだりしていませんか?ありのままの自分でいるためには、不完全な自分を許し、他人の評価や「こうあるべき」という思い込みから自由になることが大切です。

この記事では、ありのままの自分とは具体的にどのような状態なのか、なぜ受け入れられないのか、そして今日からできる受け入れるための方法を、仏教の智慧を交えて解説します。読み終えるころには、心の鎧を脱ぎ捨て、自分らしく軽やかに生きるためのヒントが見つかるはずです。

ありのままの自分とはどのような状態ですか?

ありのままの自分とは?

ありのままの自分とは、長所や得意なことはもちろん、短所や弱み、カッコ悪い部分も含めて、すべてを「それも自分だ」とフラットに認めている状態のことです。決して、わがままに振る舞ったり、欠点を開き直って努力を放棄したりすることではありません。

無理に自分を良く見せようと偽る必要がなくなるため、心のエネルギーの消耗が劇的に減ります。また、他人の評価軸ではなく、自分自身の価値観で物事を判断できるようになるため、精神的な安定が得られるのが最大の特徴です。「今の自分のままで十分価値がある」という自己肯定感の土台となる心の在り方といえます。

なぜ自分のことを受け入れられないのですか?

多くの人がありのままの自分を受け入れられない主な原因は、「他者との比較」「過去や未来への執着」「完璧主義」の3つに集約されます。

現代社会では特に、以下の要因が複雑に絡み合い、自己受容を難しくしています。

他人と比べてしまう
SNSなどで他人のキラキラした一面だけを見て、「あの人に比べて自分は……」と劣等感を抱いてしまいます。本来、人の幸不幸は比較できるものではありませんが、可視化された「いいね」の数や経歴が、自分の価値を揺るがす原因となります。

過去の失敗や未来への不安が強い
「あのとき失敗した自分はダメだ」「将来うまくいかなかったらどうしよう」と、変えられない過去や未確定な未来に心が囚われています。仏教では、このような思い通りにならない苦しみを「四苦八苦(しくはっく)」と呼びます。執着が強くなると、今この瞬間の自分を否定することにつながります。

「四苦八苦」の意味とは?仏教が教える苦しみの正体と安らぎへの道 | 浄土真宗 慈徳山 得蔵寺

完璧でなければならないという思い込み
「失敗してはいけない」「誰からも好かれなければならない」という完璧主義は、自分を減点方式で評価してしまいます。99点取れていても、足りない1点に注目して「自分はダメだ」と結論づけてしまうのです。

自分らしくありのままで生きるメリットは何ですか?

自分らしくありのままで生きるメリットは、ストレスが減り、人間関係が深まり、人生を主体的に選べるようになることです。

鎧を脱いで生きることで、人生は以下のように好転します。

心が軽くなってストレスが激減する

自分を演じるための緊張感や、評価を気にする不安から解放されます。嫌なことは「NO」と言えるようになり、我慢による精神的な負担がなくなります。

本当に大切な人との縁が深まる

偽りの自分を見せているときに集まるのは、「演じているあなた」を好む人たちです。一方、ありのままの自分をさらけ出すことで、弱さも含めて愛してくれる、心から信頼できる人との絆が深まります。

人生を自分の軸で選択できる

「世間体」や「親の期待」ではなく、「自分がどうしたいか」という本音に従って生き方を選べるようになります。納得感のある選択の積み重ねが、人生の幸福度を高めます。

ありのままの自分を受け入れ、好きになるための5つの方法とは?

ありのままの自分を受け入れるためには、自分の感情を客観視し、仏教的な視点(諸行無常・諸法無我)を取り入れながら、自分に優しさを向ける習慣を持つことが効果的です。

参照:浄土真宗慈徳山得藏寺
「「諸行無常(しょぎょうむじょう)」とは?〜分かりやすく解説〜」
「「諸法無我」とは!?仏教の核心を現代の言葉でわかりやすく解説」

今すぐ実践できる具体的な5つのステップを紹介します。

1. 今の感情を否定せず客観的に観察する

ネガティブな感情が湧いたとき、「こんなことを思ってはいけない」と蓋をしていませんか? まずは「今、私は怒っているな」「悲しいと感じているな」と、感情を実況中継するように観察してください。良い・悪いの判断をせず、ただ「そう感じている事実」を認めることが、自己受容の第一歩です。

2. すべては移り変わることを知って不完全な自分を許す

「今のダメな状態がずっと続く」と思うと辛くなりますが、仏教には「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という教えがあります。すべてのものは絶えず変化しており、今の失敗も、落ち込んでいる感情も、永遠には続きません。「これも一時的なプロセスだ」と捉えることで、不完全な自分を許せるようになります。

3. 思い込みの自分から自由になる

「自分はこういう人間だ」という決めつけを手放しましょう。「長男だから」「内向的だから」といったラベルは、環境や経験によって作られた一時的な役割にすぎません(諸法無我)。役割に縛られず、「そういう一面もあるけれど、それが全てではない」と柔軟に捉え直してください。

4. 慈悲の瞑想で自分に優しさを向ける

他人に優しくするように、自分自身にも優しさを向けましょう。寝る前などに、以下の言葉を心の中で唱える「慈悲の瞑想」がおすすめです。 「私が幸せでありますように」 「私の悩みや苦しみがなくなりますように」 「私が穏やかでありますように」 自分をいたわる言葉をかけることで、無意識レベルでの自己肯定感が育まれます。

5. 日々の小さな行いを丁寧に行う

自信をつけるために大きな成功は必要ありません。コーヒーを丁寧に淹れる、靴をそろえる、食材をゆっくり味わうなど、日常の動作を「丁寧」に行ってみてください。「今、ここ」を大切にすることは、自分自身を尊重することと同義です。丁寧な暮らしの積み重ねが、自分への信頼回復につながります。や身体を尊重する行為です。日々の暮らしを丁寧に営むことが、ありのままの自分を大切にする生き方へと直結します。

嫌われるのが怖いとき、どう考えればいいですか?

嫌われるのが怖いときは、「相性が合わなかっただけ」「全員に好かれるのは不可能(自然現象)」と割り切り、無理な関係を手放す勇気を持つことが大切です。

もし「ありのままの自分でいたら嫌われるかも」と不安になったら、以下の3つの視点を思い出してください。

無理に関係を繋ぎ止めない
自分を押し殺さなければ維持できない関係は、いずれ破綻します。執着を手放し、「去る者は追わず」の精神でいるほうが、結果的にあなたを本当に大切にしてくれる人とのスペースが空きます。

相手とたまたまパズルのピースが合わなかっただけ
相手の反応が悪いのは、あなたの人間性に問題があるからではなく、単に相性(形)が合わなかっただけです。パズルのピース自体に優劣がないように、あなた自身の価値が損なわれたわけではありません。

嫌う人がいるのは「自然現象」と考える
仏教には「八風(はっぷう)」という言葉があり、称賛があれば批判もあるのが世の常だと説きます。どんなに素晴らしい人でも、全員から好かれることは不可能です。「嫌われることもある」というのは、雨が降るのと同じくらい自然なことだと受け流しましょう。

参照:高野山大日寺「人の心を揺り動かす「八つの風」」

よくある質問

ありのままの自分がわからないときはどうすればいいですか?

無理に探そうとせず、日々の「小さな選択」で自分の感覚を取り戻しましょう。「何を食べたい?」「どちらが心地よい?」と、頭(思考)ではなく心(感覚)に問いかける練習を繰り返してください。心地よさを基準に選ぶことの積み重ねが、自分らしさの輪郭を作ります。

自分らしくいられる相手にはどんな特徴がありますか?

沈黙が気まずくなく、あなたの弱さや失敗をジャッジせずに受け止めてくれる人です。一緒にいるときに背伸びをする必要がなく、会った後にどっと疲れるのではなく、心が温かくなるような感覚がある相手こそ、自分らしくいられるパートナーや友人といえます。

まとめ:マイペースで人生を歩み、ありのままの自分でいよう

ありのままの自分を受け入れることは、一朝一夕には難しいかもしれません。しかし、感情を観察し、不完全さを許し、日々の暮らしを丁寧に営むことで、確実に自分への信頼は育まれていきます。

嫌われることを恐れすぎず、「今の自分で大丈夫」と許可を出してあげてください。他人の期待に応える人生ではなく、あなた自身の心が満たされる人生を、今日から少しずつ歩んでいきましょう。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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