人生は時に予期しない出来事が突如として訪れる。3年前、私は突然の激しい痛みと呼吸困難に襲われ、命の危機を感じながら救急搬送された。その瞬間、私は強く「まだ死にたくない」と思った。しかし、検査の結果、原因が不明で不安が消えることはなく、それでも私は生きている。その不安の中で、「死」について考え、仏教の教えを学び始め、現在に至る。
愛葉代表の著書「仏陀経営」は、死について考えさせられる事から始まります。死は誰も経験したことがないにも関わらず、なぜ私たちはそれを恐れ、嫌がるのでしょうか? 私もあの時、なぜ死にたくなかったのか。それは、死ぬことによって「これ以上生きられなくなるからだ」という単純で、しかし深い理由からだということに、あらためて気付かされた。
では、どうすればその恐れを乗り越えて、今を大切に生きることができるのだろうか? 仏教の教えが示唆するように、過去や未来をあれこれ考えても仕方がないということ。それよりも、今この瞬間を一生懸命に生きること、限りある時間をどう使うかが大切だということに気づかされる。私たちは誰もが時間という限られた資源を持っている。その貴重な時間を無駄にせず、生きることが重要なのだ。
私の人生の選択は、常に面白いかどうかを判断基準にしている。面白いと感じることを選び、挑戦していくことが、人生を豊かにしていくと思っている。失敗も成功もただの経験に過ぎない。大切なのは、後悔しないように、今この瞬間を楽しみながら生きることだ。
「仏陀経営」を読んで、いつか必ず死が訪れるという事実は避けることができないが、それを恐れるのではなく、その死を意識しながら、今を精一杯生きることが最も大切だと、あらためて気付かされた。



















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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