誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

信条

 最近の私の生きる信条は「すまんことです」です。

 諸行無常諸法無我、五濁悪世の世の中をまともに生きていくためには、自らが凡夫である自覚が大変必要と思いました。

 現代の人間は自分を偉いと思っています。少し邪険に扱われると人権がとか平等が、とか小煩いです。文明が進化したおかげでつまらない(身勝手な)知識ばかりを詰め込んだようです。

 あまり知識がありすぎるとついつい『自力』に頼ってしまい、浄土真宗の教えである『他力』から離れていってしまいます。所詮人間なんて・・・・との謙虚な姿勢が必要なのです。

 私も「バカ」って言われれば「んっ」とはなりますが、以前のように、バカにされたなどと怒ることはありません。「あ〜そうですか」これでもまだまだだなぁ。ホンマに自分は愚かな人間だと自覚するように考えます。

 実際に愚かな生き方をしてきたものです。自分のこれまでの生き様を振り返れば、煩悩具足な、哀れで愚かな生き方をしていました。

 そのことからも私は、ホンマに愚かな人間だと思い至り、他人や環境、この世界に対して私の存在が「すまんことです」と考え、それを信条といたしました。

 この考えが広まれば人間同士が争うことも少なくなるでしょう。他者への慈悲や感謝の気持ちも増えてくると思います。

 「すまんことです」は感謝や慈悲の言葉でもあると思います。