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「自灯明」の実践:仏教の智慧に学ぶ真のセルフメディケーションと心身の整え方

Report by 釋 明淳

1. 自分の身体は「借り物」である:色即是空と感謝の実践

仏教では「色即是空」の教えにあるように、身体も永遠の自分ではなく、一時的にこの世に与えられた“道具”であると捉えます。

だからこそ、この身体を放置するのではなく、丁寧に手入れすることが感謝の実践となります。薬を飲む、十分な睡眠をとる、食生活を整える——これらは単なる健康行為ではなく、「この命を預かって生きる」責任の表れです。

2. 苦を遠ざけず、観察する「内観」の智慧

仏教では「苦」を否定せず、まず「観察」することを教えます。真のセルフメディケーションも同じです。

「頭痛い」「だるい」「眠れない」などの身体のサインを“敵”として排除するのではなく、“心身の声”として聞くことが重要です。薬を飲む前に、「なぜこの症状が起きたのか?」と内観することが、智慧(般若)の始まりとなります。この観察を通して、真の原因(縁)を見つめることができます。

3. 薬との付き合い方:「中道」の実践

仏教の基本概念である「中道(ちゅうどう)」は、薬との関わり方にも適用されます。

薬に頼りすぎるのも極端、拒絶するのも極端です。必要なときに、必要な分だけ使う——これが中道の精神です。つまり、医療を恐れず、しかし依存もせず、自立して使いこなすことが、仏教的な観点から見た真のセルフメディケーションです。

4. 「自分を救えるのは自分」:自灯明の精神

釈迦は涅槃に入る直前に言いました。「汝自身を灯明とし、汝自身を拠り所とせよ」。

これはまさにセルフメディケーションの精神そのものです。他人や医者だけに依存せず、自らの判断・学び・習慣で自分を守る。それは仏教でいう「自灯明(じとうみょう)」の実践であり、自己責任の原則に基づいています。

5. 最も深い薬は「心の静けさ」

薬局では手に入らない最大の薬——それは「心の平静」です。ストレスや心の乱れが軽減すれば、体も自然治癒力によって回復に向かいます。

瞑想・呼吸法・写経・散歩といった行いもまた立派なセルフメディケーションです。薬とは“外のもの”ではなく、“内なる調和”を促す手段でもあるという認識を持つことが、心と体を深く癒す鍵となります。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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