現代における仏教の現状と課題
「葬式仏教」とは、現代において仏教の役割が葬儀の催事をメインとしがちな現状を指します。私自身もこれまでは「お坊さん」の存在は葬儀や法要の催事の必需品であり、仏教が持つ宗教としての深い活動を理解していなかったことは事実です。
霊園事業に関わるようになり、納骨儀式の受付をする際、来訪者の方々に「どちらの宗派ですか」と伺いますが、近年では「我が家は無宗教なので、お坊さんは呼びません」とおっしゃる方が多く見受けられます。では納骨儀式の進め方について伺うと、「お骨を収めてお線香をあげ、手を合わせるだけです」とのお答えが返ってきます。私はそこで「仏様は寂しい思いをしませんか」と問いかけます。これほどまでに現代において「宗教」に対する関心が薄れてしまっているのが現状です。
日常に仏教を取り入れる提案
「無宗教」という言葉が広まる現代だからこそ、私たちは仏教の教えをより身近に感じ、日常に取り入れることができるのではないでしょうか。
そこで私はご提案として、手を合わせた時には一言「南無阿弥陀仏」を唱え、「仏様」のご供養をすることで、皆様の心も落ち着くのではないでしょうかとお伝えしています。このようなご提案をすることで、少しでも「宗教」に関心を持って頂ければ幸いだと思っています。
私自身もまだまだ得度中の身で、偉そうなことは言えませんが、少しでも皆様のお役に立てればと願っています。南無阿弥陀仏。

















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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