誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

「人」を救うのは「人」

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 辛く、悲しい話であるが、「自らの命を絶つ」ということについて考えてみた。通信制高校と大学を併設している機関が職場なので、毎年四月から五月にかけては、職場に独特の緊張が漂う。新年度が始まり、慣れない環境で過ごす生徒、学生が、大型連休を過ぎるころから心身の不調を抱えやすい時期なのだ。子どもたちの普段の様子や、登校状況などいつにも増して、注意しなくてはいけない。が、どんなに気を付けていても、残念ながら悲しい知らせは届いてしまう事がある。広域通信制なので、全国12の校舎のどこで、何が起こるか、完全に予測することは難しい・・。

 長く勤務されている先生からお聞きしたのだが、「その道を選んでしまう生徒ほど、その直前には、驚くほど明るく、はつらつとして、何かが吹っ切れたようなそぶりを見せるんですよ」と・・・。周囲の人間は、ああ、悩みが解決したのかな?前を向けるようになったのかな?と勘違いして、油断してしまう。「だから尚更、辛くて悔しいんですよ」

 生きていくのが苦しい、こんな日々は終わりにしたい。生き続けるという事は、そんな思いが繰り返し襲ってくるのも事実。老若男女問わずである。が、人はそんな時に何を心のブレーキにしているのか?それは、やはり「人」である。家族、兄弟姉妹、友人、近所の人、誰でもいいから、ほんの少しでも話の出来る人が近くにいれば、踏みとどまれる場合がある。

 孤独感や孤立感に苛まれたとき、どうか、勇気を出して周囲の人を頼ってほしい。また身近にいる人のちょっとした変化や言動に気を配って、様子が気になる時は思い切って、声をかけて欲しい。難しいことではなく、ただその人の話を聞いて、共感できるところはしてあげて、理解を示してあげるだけでいい。それだけで、深い闇から抜け出せることもあるのだから。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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