私はこの春から高齢者施設で働いています。
多くの高齢者さんと職員、ご家族に対応している毎日です。
今、感じていることは「今日の仕事を滞りなく終えて帰ること」と「今日の仕事を明日に向けてプラスアルファの気持ちで為していくこと」の違いです。
ケアの現場はとても忙しいと皆さんはおっしゃいます。ケアの受手である高齢者さんも、職員さんは忙しいとおっしゃいます。さらには自分たちが忙しくさせている、と思っている高齢者さんもいらっしゃいます。
人が人をケアするときに大切なのはなんだろうと、改めて自分に問いかけています。
ケアの技術が少々下手でも、手際が悪くても、仲間内でコミュニーケーションが上手でなくとも「和顔愛語」で穏やかで優しい雰囲気をまとっていれば、今日だけでなく、明日もあさっても高齢者さんは穏やかに過ごすことができると思います。
高齢者さんは私に合掌して「ありがとね」と言ってくださいます。私も自然に合掌して「こちらこそ、ありがとうございます」と伝えます。
ケアの現場がいつでも和顔愛語で満たされるといいな、と思います